マンションライフを楽しむMANSION LIFE
2013.03.26
どの部屋を選ぶ?住み心地の違いを考える
同じマンションでも階数や位置する方向が異なれば、住み心地も変わってきます。上層階、南向きの部屋の人気が高い傾向にありますが、その分価格も高くなりがちです。低層階にも、また東西南北どの方面にも利点はあります。ライフスタイルをよく考えながら、自分に合ったマンションを検討してみましょう。
階層による住み心地の違いを考える
まずは、階層による住み心地の違いに注目してみましょう。何階から低層、中層、高層に分けるかという厳格な定義はありませんが、1~3階を低層、4階以上を中層、6階以上を高層とすることが多いようです。階層別の特徴をふまえた上で、自分たちがどのような暮らしがしたいかを考えながら検討してみましょう。
最上階・上層階
周辺の建物の影響を受けることが少なく、眺望、日当たり、風通しがよいことが魅力です。人の行き交い、外からの目線も少ないためプライバシーも高まります。一般的に人気、販売価格ともに高くなりがちですが、その分資産価値も下がりにくいといえます。 しかし、昇降にはエレベーターが必須のため、朝の通勤・通学の時間は混雑し、降りるのに時間がかかってしまう場合があります。また、災害時にエレベーターが止まってしまうと避難が困難になる点も気になるところです。
中層階
ある程度の眺望、日当たりが期待でき、上層階よりは価格も下がるため、意外と人気が集中するのが中層階です。上下階に住戸があるので、熱が逃げにくく、暖房費が抑えられるといったメリットもあります。また防犯性が高い点もポイントです。最上階や上層階は、屋上からの進入も増えていることから安全のため中層階を選ぶ方も多いようです。ただし、上下階の生活音が気になる場合が考えられます。
低層階・最下階
エレベーターを使わずに済むため、外出や災害時にも避難がしやすいといったメリットがあります。最下階は、専用庭が付いている場合があり、家庭菜園やガーデニングを楽しむスペースとして活用できるのが魅力です。また、階下へ音が響く心配がなく、転落の危険も少なくなるため、子育て中のご家庭にはおすすめです。価格面でも、一般的に手頃な設定となっていることが多いこともポイントです。
ただし、ベランダや窓からの進入が可能な高さのため、防犯面では他の階層に比べ注意が必要です。また、最下階は床下からの冷気で部屋の暖房効率が悪くなる場合があります。
方角による住み心地の違いを考える
日当たりに影響する「住戸の向き」、つまりマンションのバルコニーがどちらの方角を向いているか、ということもマンション選びで多くの人が重視するポイントです。
一般的には「南向き」の人気が高い傾向がありますが、どの方角にもメリット、デメリットはあります。「南向き」にこだわり過ぎると、選択肢も狭くなってしまいます。それぞれの方角の特徴、ご家族のライフスタイルや予算などもふまえて検討しましょう。
朝型タイプにおすすめの東向き
朝日が差し込むため、明るく気持ちのよい朝が過ごせるのが東向きです。夏場は朝から暑くなりがちですが、午後は直射日光がさけられるため涼しく過ごせます。洗濯物は日が当たる午前中に済ませるとよいでしょう。
午前中に家事を済ませたい、家で過ごす時間が朝と夜のみという方にぴったりな方角です。
午後から活動したい方におすすめの西向き
東向きとは反対に、午後から光が差し込むようになります。そのため夏の朝は涼しく過ごせますが、午後は西日が当たるので暑くなります。東向きよりも日の当たる時間が長くなるので、洗濯物は午後から干してもよく乾きます。朝はゆっくり過ごし、お昼過ぎから家事をしたいという方におすすめの方角です。美しい夕日を眺めながら夕食の支度をするのもよいのではないでしょうか。
日中を家で過ごす時間が多い方は南向き
南向きは、なんといっても日照時間が長く、1日を通して明るく、暖かいことが魅力です。その分、夏場は暑くなりやすいですが、太陽高度が高く、部屋の奥まで光が入ることはないので、ブラインドやシェードなどをうまく活用すれば直射日射を防ぐことができます。反対に冬は太陽高度が低いため、部屋の奥まで光が差し込み、1日中明るく暖かく過ごせます。南向きは日中を家で過ごす時間が多い方向きといえます。反対に昼間は家にいないというご家庭は、価格に見合ったメリットが得られない可能性があります。
コストパフォーマンスの高い北向き
北向きは、1日を通して安定した明るさで、落ち着いた環境が得られます。直射日光が入らないので、家具の日焼けを防ぐことができます。また、他の方角に比べて価格設定が抑えめになっているケースが多くあります。日当たりは昼間だけのことですから、日中は家に居ないという方にはお買い得な物件となるのではないでしょうか。順光になるため高層階では眺望がよいことも多くあります。
採光計画を確認する
室内の明るさは、方角だけでなく「採光計画」が大きく関係してきます。南向きの部屋でも、窓の数や取り付け位置によってはそれほどの明るさを得られないケースもあります。検討しているマンションの採光計画をしっかりと確認するようにしましょう。
最後に
いかがでしたか。「高層階・南向き」という条件にこだわり過ぎず、ライフスタイルを考えながら、ぴったりなマンションを探してみてはいかがでしょうか。