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2021.01.28

パリのアパルトマンに学ぶ、快適な居間を彩るファブリック使い

パリのアパルトマンに学ぶ、快適な居間を彩るファブリック使い

インテリアに色を使うことが上手なフランス人。クッションやブランケットといったファブリックも、リビングや寝室に色を添えるインテリア雑貨として活用しています。冬を迎え、さらに新型コロナ感染防止のため、家で過ごす時間が多くなった今、快適で穏やかな時間を過ごすためのアイテムとして、再び注目されています。

パリのアパルトマンの構成

一般的なアパルトマンは、キッチン、バスルーム、寝室、リビング、ダイニングに分かれています。

リビングにはゆったり座れるソファ、低いテーブルや椅子を設置。テレビやオーディオ機器もリビングに置きます。寝室や子供部屋にテレビがある家庭はあまり見かけません。

食事は、ダイニングルームかキッチンに置いた小さなテーブルで取ります。家族だけなら、朝食も夕食もキッチンで済ますことも。ダイニングとサロンが共有のアパルトマンを除いて、基本的にリビングで食事をすることはありません。

「モレなく」済ませるためには準備が8割!
インテリア・ブランド「サラ・ラヴォワンヌ」のリビング ©Sarah Lavoine

リビングの役割

リビングはフランス人にとってはとても大事な空間です。読書をしたり、家族とテレビを見たり、映画を見たり、子供と遊んだり、ときにはシエスタをしたり、くつろぎの時間を過ごす場所だからです。

ソファに欠かせないのが、クッション。しかもあふれるほど置く人が多いのです。クッションを抱えながらテレビを見たり、枕代わりにしたり、本やパソコンを置いたり、お行儀は悪いですが足を載せたり……。クッションは多目的で便利なアイテムです。

インドで作られている「ジャミニ」のクッション ©Jamini
インドで作られている「ジャミニ」のクッション ©Jamini

また友人を食事に招いた時は、リビングは社交の場に変身します。食事の前には、リビングでワインを飲みながらおしゃべりし、準備ができたらダイニングに移動して食事。食後は再びリビングに戻り、食後酒やコーヒーを楽しみます。ちなみに、フランス語でリビングは、社交界の意味もある「サロン」です。

ファブリック選びのポイント

快適なリビングをつくるためには、家具やカーペットのほか、ソファやクッションといったファブリック選びも重要です。なかでもクッションは、モチーフや素材、色、形によって、インテリアの中心に、また差し色にして印象を変えることができます。カバーを手軽に変えられるので、清潔に保てることも利点です。

パリのアパルトマンで見つけた、ファブリック選びのポイントを挙げてみます。

■色とモチーフを選ぶ

・色はソファと同系色、またはカーペットの柄の色とあわせ、部屋全体に統一感を。
・印象的な色やモチーフを選んで、部屋のアクセントに。

■グラデーションカラーを並べる

・メインとなる1色を決めて、濃淡を組合わせていく。

■形や大きさで遊ぶ

・一般的な正方形と長方形のほか、形を組合わせてリズミカルに。
・小さなサイズをあちこちに置いて、オブジェとして活用。

■素材で決める

・肌触りがいい麻やコットン、コットンリネンといった天然素材が人気。

■多彩なスタイル

・クラシック、モダン、北欧風、ロマンチック、ヴィンテージ、エキゾチックなど、幅広いスタイルが存在。
・パリを拠点とするデザイナーが発信する、多様な文化や伝統を融合したデザインにも注目。

リビングを彩るパリの人気ブランド

人気ブランドからコーディネートのヒントを学びます。

■メゾン・サラ・ラヴォワンヌ Maison Sarah Lavoine
ポイント:色とモチーフを選ぶ

インパクトのあるモダンな色づかいと幾何学的なモチーフが、部屋のアクセントに。デザインに組み込まれた白と黒が“緩衝役”となっているので、全体が上品にまとまります。またソファやテーブルはシンプルなデザインと自然な素材で揃え、ファブリックを際だたせています。

インドで作られている「ジャミニ」のクッション ©Jamini
クッションの色にあわせてインテリア雑貨もセレクト。複数の鏡を壁に並べて飾るのも、サラ流インテリアのテクニック。©Julia Petroff
インドで作られている「ジャミニ」のクッション ©Jamini
「月」と名付けられた長方形のビロード製クッション。ソファも同ブランド製(左)。ブランケットも冬のリビングの必需品(右)。©Julia Petroff

【ブランド紹介】

サラ・ラヴォワンヌさんは、パリのホテルやレストランのデザインを手がけるインテリア・デザイナー。
「ブルー・サラ」(サラの青)と呼ばれる深いブルーが特徴で、ペンキメーカーから製品が販売されているほど。パリを中心に13店舗を展開し、ファブリックのほか、家具や鏡、食器、ウエアも販売。https://www.maisonsarahlavoine.com/

■ラ・スリーズ・シュール・ガトー La Cerise sur le gâteau
ポイント:グラデーションカラーを並べる

淡い色あいに小さな水玉を刺繍した、さりげないデザインのクッションカバー。色はパステル、素材はやわらかいコットンなので、重ねても重くならず、やわらかい印象に。カーテンも同じ色と素材を選べば、統一感が生まれます。

インドで作られている「ジャミニ」のクッション ©Jamini
壁の空間を利用した木のベンチにクッションをたくさん並べ、座布団や背もたれに。©Dorian Rollin
インドで作られている「ジャミニ」のクッション ©Jamini
クッションとカーテンを同じ色と素材でコーディネート(左)。水玉がさりげなく金色で刺繍されています(右)©Dorian Rollin

【ブランド紹介】

インテリア雑誌などでスタイリストをしていたアンヌ・ユベールさんが2007年に設立。陽気な色づかいにユーモアを加えたホームリネンを提案しています。繊維製品の安全性を証明する「エコテックス」のレーベルを取得。 https://www.lacerisesurlegateau.fr/

■ザ・ソーシャライト・ファミリー The Socialite Family
ポイント:形や大きさで遊ぶ

三角形や丸いクッションをインテリアのスパイスに。サイズも小さいので、リビングルームのあちこちに置いて、オブジェのような使い方を楽しむこともできます。

インドで作られている「ジャミニ」のクッション ©Jamini
ビロードの丸いクッションは、70年代を意識した形と素材(左) 。一辺20cmのかわいい三角形。倍の大きさもあり、ともに7色(右)。©The Socialite Family
インドで作られている「ジャミニ」のクッション ©Jamini
丸みを帯びた同ブランドのソファとクッションをあわせたリビングルーム。 ©The Socialite Family

【ブランド紹介】

パリの現代的な家族やインテリアデザインをテーマにしたウエブサイト兼インテリア・ブランド。子供ファッションの元ジャーナリストのコンスタンス・ジェナリさんが始めたブログが始まりで、2019年にはパリに店舗をオープン。ヴィンテージと現代を融合したスタイルが人気。https://www.thesocialitefamily.com/

■テンシラ Tensira
ポイント:素材で決める

藍染の伝統がある西アフリカ・ギニアに自社工房を持ち、地元の職人と提携しながら、生地の製織から染色、縫製まで一貫製造。生地はやわらかいコットン100%で、中綿もカポックの実からとれる綿を使用。リズミカルに入ったストライプ、ボタンで留める仕様など、デザインにもこだわりが見えます。

インドで作られている「ジャミニ」のクッション ©Jamini
ブルーと白、黒のクッションカバーのシリーズ。藍色は和の雰囲気も漂います(左)。赤を基調に、青をポイントに。ストライプに変化があるので同系色を重ねても楽しい(右)。©Stéphane Dauchez
インドで作られている「ジャミニ」のクッション ©Jamini
淡いグレーやピンク、生成色のシリーズ。同じデザインのマットレスも(左)。カポック綿入りのフロアクッション(右)。©Stéphane Dauchez

【ブランド紹介】

フィンランド出身の女性とギニア生まれの男性がパリで立ち上げたブランド。アフリカの伝統と北欧のテイストがミックスされたデザインと色使いは、カジュアルかつ洗練された雰囲気。キッチンリネンやマットレス、トートバッグなども発表しています。https://tensira.com/

■ジャミニ Jamini
ポイント:多彩なスタイル

インド生まれのデザイナーがパリでデザインを手がけ、インドの伝統製法でファブリックに。エキゾチックな雰囲気が漂う花や植物のモチーフは、模様を刻んだ木製のスタンプを1個ずつ布に押しているそう。手仕事のやさしさも伝わります。

インドで作られている「ジャミニ」のクッション
白いソファに、さまざまな色やモチーフのクッションを置いて(左)。クッションの青と黄色を、ソファや収納家具とリンク(右)。©Jamini
インドで作られている「ジャミニ」のクッション
クッションと同じデザインのマットレス。木の枠組みに紐を編みこんだインド式ベッドも同ブランド製(左)。生地はすべて手織り。クッションについたフリンジもポイントに(右)。 ©Jamini

近年フランスのインテリアのトレンドは、藤や木、麻、オーガニックコットンといった自然素材です。肌に優しく、1年を通して快適で、時とともに色合いや風合いが変化していく―。自然素材の人気は、家時間をゆったりと、さらに心地よく過ごしたいと思う気持ちの表れといえるかもしれません。

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