マンション基礎知識BASIC KNOWLEDGE
2018.01.25
マンションで賢く”シェアライフ”を楽しもう!
買う時代からシェアする時代へ。暮らしの価値観が変化する昨今、シェアサービスが増え、マンションでもさまざまな形で「シェア」されています。
今回は、マンションだからこそ豊富に揃うシェア設備と、その利用の仕方についてご紹介します。
シェアできるモノも多種多様
個々で所有する必要がないものは、上手に「シェア」する――そんな風潮も一般的になってきました。では、マンションにはどんな「シェア」があるのでしょうか?マンションに備わっている、さまざまな「シェア」をご紹介します。
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「スペース」をシェア
マンションには、目的にあわせて住民が利用できる「共用スペース」 ――パーティルーム・ゲストルーム・キッズルーム・ライブラリーなどがあります。
「パーティルーム」は人数が多くても安心の広さや、洗練されたキッチン、バーカウンター、ときには大画面スクリーンなどが整っているため、家族や友人と年に数回程度開くイベントや、ホームパーティにも使われています。
「ゲストルーム」には来客用の寝具などが備わっているため、遠方に住む家族を招くときに役立っています。
珍しいケースとして、「菜園」があるマンションもあります。グループで道具や肥料などもシェアできるので、身近なところで手軽に自家栽培を楽しむことができます。
このようにスペースをシェア利用することで、気兼ねなく友人や家族を招くことができ、暮らし方も豊かになります。 -
移動手段(車・自転車など)のシェア
何かと維持費のかかる車は、利便性と使用頻度とを比べて、所有するかどうかを迷う方も多いのではないでしょうか。最近では「カーシェアリング」や「シェアサイクル」を設置するマンションが増えてきています。
カーシェアリングは、街中のコインパーキングなどで見かけることがありますが、自宅マンションに設置されていればより使いやすいですね。中には、移動手段のシェアとして、最寄り駅までの「送迎バス」を付帯するマンションもあります。 シェアサイクルは、マンションで問題になりがちな「駐輪スペース不足」の解消にもつながっているようです。また、電動タイプの自転車が設置されていることが多く、シニア世代にも便利に利用されています。 -
「モノ」のシェア
DIY工具セット・高圧式洗浄機・アウトドア用品・スーツケースなどを、シェア設備として用意しているマンションも増えています。これらの道具は、あると便利だけれど頻繁には使わないからと、購入をあきらめている人も多いのではないでしょうか?
しかし、住民同士でシェアすれば必要な時に手にすることができ、自前で購入しなくて済むので、居住空間の収納スペースにもゆとりが生まれます。
シェア設備を使ったら、こんなときに便利!
実際にシェア設備を利用している住民は、どんなシーンで使い、どんなメリットを感じているのでしょうか?マンションにお住まいのお2人に聞いてみました。
【ゲストルーム利用者: 500戸マンション居住 50代女性 夫婦2人暮らし】
年に1、2回宿泊を伴う来客時、リビング横の和室を客間として用意していましたが、今はゲストルームを利用するようになりました。そのため、客間としていた和室をリビングの一部にして、広々とした一部屋として使うことができ、リビングがゆったりくつろげる空間になりました。
【カーシェア利用者:300戸マンション居住
40代女性 ファミリー4人暮らし】
子どもの習い事の送迎を普段は自転車でしていますが、雨が降るとカーシェアを利用します。マンションのお友達と乗り合わせていくと料金もシェアできるので、よりお得に感じます。
また、子どもの成長に合わせて頻繁に使う時期だけ車を購入し、それ以外の時期はカーシェアに切り替える人もいるようです。暮らしの変化に合わせられるところが便利ですね。
お2人の声からも、「たまに使う」「あると便利」なものを上手に「シェア」することで、暮らしがグッと快適なものになっていることがうかがえます。
住む人同士で賢くシェアして、充実した暮らしを!
実際の声からもわかるように「シェアする」ことで、日常がより便利になっていくようです。多くの人が共に暮らすマンションでは、多種多様なシェアを実現することができるので、より日常生活にゆとりが生まれてくることでしょう。
マンションは長く住まうもの。長い年月のうちに、必要なものも変化していきます。ライフステージに合わせて、必要なものは必要な時に住む人同士でシェアしていく――スマートに賢くシェアライフを楽しむことで、マンション暮らしを一層充実させていきたいですね。