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2011.10.31
マンションのハウスダスト対策
花粉の季節でもないのに、家の中にいるとくしゃみや鼻水が止まらない…といった症状が現れたら、それはハウスダストアレルギーを疑ってもよいかもしれません。ハウスダストとは、室内を浮遊している目に見えないゴミのこと。特に秋はハウスダストが増えやすい時期だといわれています。今回は、ご家庭でできるハウスダスト対策をご紹介します。
秋のハウスダストアレルギーにご用心!
ハウスダストは、空気中を浮遊する、目には見えにくい小さなホコリです。主なものとしては、ダニ、ダニの死骸やフン、カビ、繊維クズ、ペットの毛、ふけ・垢、花粉や胞子、食べかすなどがあげられます。
1mm以下の小さなハウスダストは、人が動くことによって空気中に舞い上がります。そして、私たちは気がつかない間に、この舞い上がったハウスダストを吸い込んでいるのです。
さらに、吸い込む量が一定量を超えると、くしゃみや鼻水といった、アレルギー反応(体内に侵入しようとした外敵を追い出そうとする免疫反応)が出るようになってしまうのです。
秋にハウスダストが増える理由
ハウスダストの中でも特に、アレルギー反応を引き起こす原因とされているのが「ダニ」です。
ダニは夏場によく繁殖しますが、その寿命は100日程度。夏に繁殖したダニは、ちょうど秋に寿命を迎えることになります。つまり、秋にダニの死骸が大量に発生することが秋にハウスダストが増えるといわれている理由です。
さらに、これから冬に向かって衣類も厚くなり、屋内で使用するファブリック類も多くなるため、必然的に繊維クズなども増えていきます。
マンションのハウスダスト対策
アレルギーは、遺伝的な体質による影響もあることから、完全に予防することは困難ですが、原因となる物質を取り除き、接触を避けることで発症を抑えたり、症状を軽くしたりすることができます。それでは、ご家庭でできるハウスダスト対策をご紹介していきましょう。
こまめな掃除を心がけよう
まずは、お部屋にハウスダストをためないように、こまめに掃除を行うことが大切です。
掃除をする際は、拭き掃除を最初に行うようにします。いきなり掃除機を使用すると、ハウスダストが排気で舞い上がり、取り除くことが難しくなってしまうからです。必ず掃除機をかける前に、雑巾やペーパーモップなどで拭き取るようにしましょう。
掃除機をかけるときは、1カ所につき20秒以上を目安にゆっくり動かしていくようにします。
おすすめの家電
- ハウスダストセンサー付きの掃除機
目には見えないハウスダストを検知して、取り残しを防ぐことができるハウスダストセンター付きの掃除機の利用もおすすめです。 - 自動掃除機
忙しくて、なかなか掃除の時間が取れないという方には自動掃除機がおすすめです。お部屋の中を自動的に動き回り、掃除をしてくれます。
こまめな換気を行う
寒くなってくると、ついついお部屋を閉めきりがちにしてしまいます。空気が汚れることもアレルギー症状を引き起こす原因になりますので、時々は窓を開けるなどして、換気を行い、外から新鮮な空気を取り入れるようにしましょう。花粉の季節や高層階といった住宅事情で、窓を開けての換気が難しい場合は空気清浄機の利用をおすすめします。
おすすめの家電
- 空気清浄機
空気の汚れを取り除いてくれる空気清浄機は、もちろんハウスダストにも有効です。空気の汚れの種類を自動判別し、その汚れを効果的に吸引する機能がついたタイプも発売されています。ハウスダストは床上30cmに多く漂う傾向にあるので、床に置くようにしましょう。
寝具やファブリック類のメンテナンスを行う
寝具やカーペットなどのファブリック類は、ダニの巣になりやすいアイテムです。
ダニは乾燥に弱いので、天日干しを行うことである程度のダニを減少させることができます。特に寝具類は週に1度のペースで干すようにすると効果的です。また、ファブリック類は、洗濯することでハウスダストを減らすことできます。
効果的な布団の干し方
- 午前10時~午後2時までに干す
1日のうちで空気中の湿度が低くなりやすい、午前10時~午後2時に干すようにしましょう。 - 布団はたたかない
ダニの死骸などがさらに細かく砕かれててしまい、寝ているときに吸い込みやすくなってしまいます。 - 裏返して両面を干す
ダニは、干すと太陽の熱を避けるため、反対側のまだ温度の低い方に移動します。途中で布団を裏返すようにしましょう。 - 取り込んだ後は掃除機をかける
最後に表面に浮き出てきたダニの死骸やフンを掃除機で取り除きます。
おすすめの家電
- 布団乾燥機
日照時間が少ないなど、気象条件により天日干しをしても、布団の中側まで熱が届かない場合があります。そんなときにおすすめなのが、布団乾燥機です。高温で布団を乾燥させるため、室内で一気にダニを退治することができます。ただ、一般的には布団乾燥機でダニが死滅させても、死がいは布団の中に残ってしまうので、最後に掃除機で吸い取るようにしましょう。
最後に
ハウスダストをお部屋の中にためこまないように、こまめな掃除や換気を心がけるようにしましょう。