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2011.01.27
マンションの花粉対策
2011年の花粉の飛散量は2010年夏が猛暑となった影響で、2010年春の5~10倍に達する可能性があるという予報が出ています。花粉症の方もそうでない方も万全の備えをしておく必要がありそうですね。そこで、今回は住まいを花粉から守るための対策をご紹介します。
花粉対策の基本
花粉の季節、家の中で快適に過ごすためには、花粉を室内に入れないことが最も重要です。そして入ってしまった花粉は早めに除去することを心がけておきましょう。
粉をお部屋に入れない対策
花粉は、主にドア・窓の開閉時や外出時に着用していた衣類に付着して家の中に入ってきます。ですから、花粉の時期には窓を開けない、帰宅時には衣類をよくはたいて、花粉を落としてから家に入るということが基本の対策になります。
給気口も要チェック
換気用の給気口からも外気と一緒に花粉が入ってくる可能性があります。自宅内の換気口の場所をチェックして、花粉の侵入を防止する専用のフィルターを付けるなどの対策を行っておきましょう。
洗濯物
花粉の時期はなるべく屋外に干すことを控えましょう。取り込む際に、洗濯物に付着した花粉がお部屋に入り込んでしまいます。特に寝具は、顔や皮膚に直接触れるうえに、接触する時間も長いので注意が必要です。
やむを得ず屋外に干す場合は、なるべく飛散少ない日の午前中に干し、乾いたらすぐに取り込みます。取り込む際は、花粉をはらい落し、布団などは掃除機で表面を吸い取ることも効果的です。また、花粉の飛散が少ない夜間に干すのもひとつの手です。
花粉を除去する
侵入防止対策を徹底しても、少量の花粉は室内に入り込んでしまいます。
花粉は、足で踏みつぶすなどの衝撃を加えると粉々になり、さらに浮遊しやすい花粉塵(かふんじん)になってしまいます。花粉塵となる前に花粉を適切な方法で、取り除くことが大切です。
効果的なのは朝の掃除!
花粉は、家族が寝静まって空気の動きがなくなると、床に落ちてきます。
床に落ちた花粉が再び室内に舞ってしまわないように、朝起きてすぐに雑巾や床用のワイパーなどで床を掃除しましょう。掃除機は排気でより激しく花粉が舞ってしまうので、使用を極力避けます。
また、この時期のお掃除については、ふき掃除が基本です。はたきやほうきなどの使用も控えましょう。
湿度を上げる
花粉は空気が乾燥するとさらに、舞いやすくなります。
加湿器などを利用して、お部屋の湿度を40~50%に保つようにしましょう。湿度があると、花粉は湿気を吸い込み、自らの重みで床に落下します。さらに、のどや目の粘膜を保護してくれる効果もあります。
空気清浄機の活用
花粉対策の強い味方となってくれる空気清浄機ですが、十分な効果を発揮させるためには、その置き場所が肝心です。基本的に空気清浄機は、室内の空気を吸い込み、中のフィルターで空気をろ過して、きれいな空気として排出するものです。つまり、より多くの空気を吸い込める位置に置くことがカギになります。
床に落ちている花粉は空気清浄機では吸い込みにくいため、人の動きが多くある玄関など、花粉が入り込んだり空気中に舞ったりする可能性が高い場所に置くようにします。お部屋の中ですと、窓を正面にした壁側やエアコンの対面など、空気の流れがあるところが対流にのってよりたくさんの花粉を吸い取ることができるのでおすすめです。また、花粉は粒子が大きく重いため、下へ下へと落ちていくので、必ず床に置いて使うようにしましょう。
また、吸い込み口と吹き出し口がある方向に、家具や壁など空気の流れの障害となるものがないかということも確認しておきましょう。
マンションにおすすめの花粉対策グッズ
現在は、さまざまな花粉対策用グッズやインテリアが発売されています。
これらをうまく活用して、花粉に負けない住まいを目指しましょう。これから増えてくる黄砂対策にも有効です。
のれん
玄関に長めののれんを付けてみましょう。玄関から侵入した花粉はのれんに付着し、室内に入りにくくなります。のれんといえば和のイメージが強いですが、フリルやレースが付いたおしゃれな洋風タイプや、花粉キャッチ加工がされたタイプも発売されています。
カーテン
花粉の侵入経路となる窓を守ってくれるのがカーテンです。窓を開けたときにカーテンを閉めておくだけでも、ずいぶん花粉の侵入量を減らすことができます。また、カーテンそのものの素材を見直すことも効果があります。布に特殊な加工をし、表面に付着した花粉を包み込み、アレルゲンの働きを90%以上抑制するタイプや花粉をしっかりキャッチし再飛散を防止してくれるタイプのものが販売されています。
網戸用の花粉防止フィルター
花粉の時期でも、やはり窓を開けて換気をしたいものですよね。そんなときは網戸に花粉防止用のフィルターを付けみてはいかがでしょうか。網戸にはるだけで花粉やホコリの侵入を防いでくれるフィルターもあります。
花粉対策用スプレー
衣服、布団、シーツ、ソファ、カーペット、などファブリック類の対策に便利なのがスプレーです。花粉を付着させにくくさせるもの、花粉を包み固めて取りやすくするもの、花粉の破裂(花粉破裂抑制剤)を防ぐものなど、さまざまなタイプのものがあります。用途に合わせて選んでみてください。
光触媒加工のインテリア
光触媒とは、酸化チタンなどの光触媒物質に太陽光や蛍光灯などの紫外線が当たると、その表面に強力な酸化力が生まれます。そこに接触した汚れや菌などの有機物が分解されることに着目した技術です。光触媒は花粉にも有効で、この光触媒加工がされた、カーペットやカーテン、人工観葉植物などのインテリアも多く見かけるようになりました。お部屋の中に置いておくだけで、花粉や汚れを分解してくれる、注目のインテリアです。
最後に
花粉症の方はもちろん、そうでない方も住まいにも花粉対策を施して、つらい季節を快適に乗り切りましょう。