マンション基礎知識BASIC KNOWLEDGE
2015.07.30
マンション住民アンケートから見えてきた、大規模マンションにみるコミュニティの満足度
マンション住民アンケートから見えてきた、大規模マンションにみるコミュニティの満足度をご紹介します。
約3,000人に聞きました!マンションの規模によって住民同士の交流頻度は違う!?
約3,000人が回答した「マンションのコミュニティに関するアンケート」を、お住まいのマンションの規模で分けてみると、大規模マンションほど住民同士の交流頻度が高いという結果になりました。
子育て世代やシニアにとっては、住民同士の交流が活発な大規模マンションでの暮らしは、さまざまな面で安心できそうです。
みんなが理想とする交流はどんなもの?
では、みなさんが考える、マンションでの理想的なお付き合いのかたちとはどんなものでしょうか?
アンケートから見えてきた理想の交流は以下のようなものでした。
理想的なお付き合いのかたち
- 共用部分で会った際に、「おはようございます」などの挨拶と軽い会話
- 同じフロアの方の顔と名前がわかり、会えば挨拶する
- 両隣の方がどんな住民か知っている
- 何人かと顔見知りになる
- 共用部分で会った際に会釈する
- 特定の住民と友人関係が築ける
しかし残念なことに、理想のお付き合いができているマンションは少なく、マンション規模を問わず、全体では「あまり交流しているとは思えない」という回答が過半数の約46%もありました。
住民同士で交流する必要があると思う理由は、防災・防犯力向上が1位。
マンションでの交流が必要だと思う理由は、「防災・防犯力の向上」や「助け合い」「生活のしやすさ」や「マンション生活が楽しくなるか」というものでした。
マンションにコミュニティが必要だと思っている人は多いけれど、なかなか実現されていないというのが現状のようです。
交流が活発化する秘訣は、マンション全体のイベントと、趣味や関心事のイベントの組み合わせ。
コミュニティが活発なマンションでは、どんな活動が行われているのでしょうか? アンケートの自由回答からピックアップしてみました。
- 「餅つき大会、防災訓練、お花見会などが行われている」
- 「各種イベントが企画されており、それなりに参加者も多い」
- 「650世帯のマンションで、定年退職した方々が多くいらっしゃるから住民同士の交流が活発です。また、子育てママさんたちもよく集まっているみたいです」
- 「小さい子供のいる世帯が多いので、幼稚園や学校つながりの交流もあり、親同士も、公園や各部屋でよく一緒に幼児を遊ばせています」
- 「自治会の分科会が年間約6~7の行事をやっています。プライベートなゴルフ同好会も活発ですね」
- 「挨拶やキッチンスタジアムでの住民交流が活発」
- 「月1回マンション清掃の日を決めて共有部分をみんなで掃除。その時にコミュニケーションを図ります。また毎年バーベキュー大会を開催!」
回答を見ていると、マンション全体で行われている定期的なイベントと、共通の趣味や関心事で交流できるイベントの2タイプが行われているようです。
これらがタテ糸とヨコ糸のように組み合わさって、コミュニティの基盤を強くしているのでしょうね。
多彩な共有施設を活用したイベント開催や、趣味の交流が多いのは大規模マンションならでは。コミュニティ活動が活発な大規模マンションは、暮らしやすく、満足度も高まる傾向にあるようです。
「マンションのコミュニティに関するアンケート」より
- 調査期間:2014年3月13日(木)~2014年3月18日(火)
- 調査方法:インターネット(マンション・ラボ)
- 対象:マンション・ラボ リサーチ会員(マンションにお住まいの方)
- 有効回答数:2,806名