マンション選び&購入のポイントPOINT
2015.06.25
入居前と後のギャップアンケートにみるお役立ちチェックポイント
入居前と後のギャップアンケートにみるお役立ちチェックポイントを紹介します。
マンション入居後にギャップを感じた人は約40%!
マンション購入は大きな買い物ですが、実際に住み始めてからギャップを感じる人も少なくないようです。
アンケートを見ると、入居後にギャップを感じた人は、約40%。皆さんはどんな点にギャップを感じているのでしょうか?
また、入居後のギャップをなくすためにはどうしたらいいのか、その対策についてもあわせて考えてみましょう。
綿密な事前チェックやシミュレーションでギャップ対策を!
まずギャップを感じている声から数多くあった3点をご紹介しましょう。
「モデルルームは広く感じたが、実際に入居すると狭かった」
⇒ 家具を配置した間取り図でシミュレーションする!
新築マンションの場合、図面やモデルルームで判断しますが、漠然としたイメージだけで捉えていると入居後にギャップを感じることが多いようです。
「何もない状態や図面だと広く感じたが、家具を入れてみると狭かった。2LDKではなく3LDKにすればよかった」という後悔の声があるように、家具が入ったらどうなるのかというシミュレーションをしっかりしておく必要があります。
「日当たりが悪かった」 ⇒ 事前に日照時間チェック
「冬場の北側の部屋の寒さにびっくりした」という声もありましたが、部屋の向きや日照時間は、事前に確認しておきたいものです。
新築マンションの場合、販売会社に依頼すれば、建築物による影を時間毎に図面化した「日影図」を見せてもらえます。こうした情報で事前に各戸の日当たりを確認しましょう。
「窓からの交通騒音がうるさかった」 ⇒ 立地条件や遮音性チェック
「窓からの騒音」「車からの排気ガスや粉塵の多さに驚いた」という、交通騒音に関する声も、入居後のギャップに多くありました。利便性の良い場所は、大通りに面していたり駅近という環境から、騒音が気になることも。メリットは、反面デメリットになることもありえます。メリットとデメリットのどちらが、より自分にとって大切かという判断も、時には必要です。
また、階上・階下の生活騒音が気になるという声も多くありました。これら生活騒音の問題は、販売会社が提供する遮音性情報、床板・戸境壁の厚さ、フローリングやサッシの遮音性能などから判断することが望ましいです。間取りと同じように、しっかりと調べておきたいものです。
マンション購入の先輩が教える、住まいを選ぶ際の注意点
最後にアンケート回答者がアドバイスしてくれた、住まいを選ぶ際に気をつける点についてご紹介しましょう。
- 実際にいろいろな時間帯や天候の状況下で、物件の周辺環境や全体像を見学した方がよい。
- 周辺環境は大事なので、近くに騒音の出る施設はないかを自分の足で見て回って把握しておくべき。一度ではなく何度も行くことが望ましい。記載情報や人の話に頼らず、自分の目や肌で感じることが大切。
- 駅までの距離は、ほんの1〜2分のことでも住んでみると結構大きいので、現地に足を運んで確認する。
- 通勤や休日の過ごし方について、どのような交通手段を利用するのか考えて立地を選ぶ。
どのアドバイスも、実際に現地へ何度も足を運び、自分の目と足で情報収集することの大切さを説いています。特に周辺環境や立地は変えようがないものなので、納得いくまで考える必要があります。
何が重要なポイントか、プライオリティを決める。
マンション入居後のギャップを少しでもなくすためにできることは、周到な事前確認と、具体的なシミュレーションに尽きると言えます。
その中でも、「すべてに満足できるものはない。自分にとって何が重要なのかプライオリティを決めておくこと」というアドバイスのように、自分が最も重視する点は何なのかを決めておく必要がありそうです。この点については、家族できちんと話し合っておきたいものですね。
「入居してから変更できない部分もあるので、入居後の生活をイメージしておくこと」というアドバイスもあるように、納得いくまで具体的なシミュレーションを積み重ねましょう。
後悔しないマンション選びのためには、
- 自分の中でのプライオリティを決める。
- 家具を考慮した間取りのシミュレーションを行う。
- 時間帯や曜日を変えて、何度も現地へ足を運ぶ。
というポイントが役立ちそうです。
また、現地だけでなく、モデルルームで、間取りや設備、建具の仕様についても、納得いくまでチェックしましょう。
ぜひマンション購入のポイントにしてみてください。
「マンション購入時・購入後のギャップに関するアンケート」より
- 調査期間:2015年2月19日(木)〜2015年3月3日(火)
- 調査方法:インターネット(マンション・ラボ)
- 対象:マンション・ラボ リサーチ会員(マンションにお住まいの方)
- 有効回答数:3,060名