マンションライフを楽しむMANSION LIFE
2020.12.17
共働き家庭の家事、最新事情とは?
2019年の調査によると、女性の生産年齢人口(15~64歳)の就業率は過去最高の71.3% (総務省調べ) 。核家族化と女性の就業率向上が同時進行する現在、家庭内の家事を誰がどうやって担うかは、子育てファミリーにとっては大きな課題となっています。特に夫婦ともにフルタイムで働いている場合、家事や育児の方法や負担軽減について、頭を悩ませているご家庭も多いのではないでしょうか。今回はそういったお悩みのソリューションの一つとして、定期的に家事をアウトソースするメリットとその魅力について、ミニメイド・サービス株式会社へお話を伺いました。
取材先:ミニメイド・サービス株式会社 ( https://www.minimaid.co.jp/ )
1983年(昭和58年4月)に東京都世田谷区尾山台にて、日本初の家事代行サービス業としてスタート。主に富裕層向けにターゲットを絞り、30年を超える実績を築く。2014年には全国50社の「おもてなし企業選」選出企業(経済産業省)に選出、2017年2月16日日本初の家事支援サービス認証事業者(管理番号0001号)の認定を受けた、家事代行サービス業界のパイオニア。
近年、共働き家庭を中心に「家事代行サービス」の利用者数が増えているようです。猫の手も借りたい共働きファミリーなら、利用を検討するメリットは片手に余ります。食わず嫌いをする前に、まずは「家事代行」を利用するメリットを伺ってみましょう。
──家事代行といえば2~3人一組で大きなお宅を担当するサービスというイメージがあり、敷居が高い印象がありました。最近は「家事代行サービス」がだんだんと身近なものになってきた印象があります。その理由を教えてください。
以前よりも「お金を払って家事を人に頼むこと」に抵抗を持つ方が減ったこと、また、(共働きで)忙しい方が増えてきた影響か、人に任せてもいいのだという世論が醸成されている社会背景があります。その中で、クオリティにこだわりたい、コストにこだわりたいなど、多様化する家事代行ニーズに応えるサービスが続々と登場しています。こうした複数の要素が重なり、利用したいと思う方にとっては気軽に使える状況になってきているようです。
──家事代行を利用するメリットを教えてください。
大きく分けて3つのメリットがあると考えています。
1、時間にゆとりができる
2、空間がきれいになる
3、家事に追われるという、精神的なストレスが減る
整った空間で休日にゆったりと過ごすことができ、余裕ある時間をご自身やご家族のために使っていただけるのは、大きなメリットではないでしょうか。
──どのような方が利用されているのでしょうか。
サービス開始当初からのお客様も多いので、全体で見ると50代以上の方が4割を超えていますが、最近は30~50代の新規利用の方の増加が目立ちます。家族構成は1人暮らし、2人暮らし、ファミリーも同じくらいの割合でいらっしゃいますが、2人暮らし・ファミリーの方は、共働きの方が多く見受けられます。
──どんなタイミングで利用するのでしょうか。
1~2週間に1回のペースでスタッフ1人がお伺いして、2時間半かけて水回り・リビングを中心とする掃除をすることが多くなります。共働きの方は、不在時に家事を済ませて欲しいというご依頼が多いので、鍵の管理について、事前のすり合わせをしっかりして、トラブルが起こらないよう対応しています。
共働きにオススメ!家事アウトソースの具体的プラン
一般的なイメージの「家政婦(夫)」とは違い、週に数回・1日数時間とスポットで利用できるのが「家事代行」の魅力。では具体的にどんなサービスをどんなペースで、どんな価格で受けられるのでしょうか。共働き家庭に人気のプランなども教えていただきました。
──具体的に家事代行サービスで、どんなことをお願いできるのでしょうか。
「家事代行」の業務内容は、文字通り「普段の家事全般を代行する」ことです。掃除であれば、「ハウスキービング=大掃除がいらない状態を保つ作業」と考えてください。換気扇やクーラーの掃除など、特殊な清掃やハウスクリーニングの分野の作業はお引き受けしていません。その他、料理や整理収納など、ご要望に合わせてご利用いただけます。
逆に、「家事」と呼ばれる分野であれば特に制限はありません。スタッフのミッションは「お客様の期待値を探り・調整していく」ことです。介護やシッティング(お子様のケアなど)は資格が必要なものもあるため、命にかかわることや責任が取れないものに関してはお引き受けできないものあります。とはいえ、スタッフはそれぞれお客様のお役に立ちたいという意識で現場におりますので、安心安全を優先しながら、ご相談に応じております。
──人気のプラン内容と、料金のイメージを教えてください。
最も人気のあるプランは1回2時間半、月2回以上ご利用いただく「プレミアプラン」です。1回につき11,100円+900円(交通費)※となっています。作業内容は「掃除・洗濯・整理収納」の組み合わせが多いですね。もっとしっかり利用したい方向けの「エクゼクティブプラン」、時間は短くても手ごろな価格で利用できる「カジュアルプラン」など、お客様のライフスタイルに合わせてお好きなプランをお選びいただけます。
現在、さまざまな家事代行サービスがあり、価格帯も色々です。もちろんもっと安いサービスもたくさんあると思いますが、弊社ではスタッフの教育・研修にコストをかけているため、このような価格設定になっています。スタッフとして各家庭に送りだした後も、向上心をもって長く働ける環境を作り、結果的にサービスの質を上げ、お客様に満足していただくための努力を続けています。
※プラン料金は2020年11月時点のものです。
上手に活用したい!家事アウトソースのポイント
活用法次第で生活にゆとりを持てる「家事代行」サービス。基本的に時間単位の依頼となりますので、いかに効率よくスタッフさんにお仕事してもらえるかが、利用価値を高めるコツでもあります。上手な活用法のポイントを伺いました。
──効率よく家事を進めてもらうためのコツを教えてください。
「してほしいこと」を明確にするのが第一です。時間内であればサービス内容はオーダーメイドで決められますので、具体的に「してほしいこと」を明確にしてご相談いただくと、より満足度の高いサービスが提供できます。「気を入れてほしいところ」はもちろんですが「手を抜いていいところ」も明示していただけると、力の配分がしやすいですね。
──スタッフとの相性も大事
実際に顔を合わせることがあまりないので、連絡ノートやメールを使って、コミュニケーションを取れるようにしています。作業に関する要望を書いていただいたり、実施した作業を報告したりなど、より良いサービス提供のためにはコミュニケーションが欠かせません。
スタッフにもそれぞれ得意不得意がありますので、できないことはできないとはっきりお伝えします。お客様側からも、要望を明確に提示していただき、徐々にお互いの関係を育てていく意識で利用していただくとよいかと思います。とはいえ、相性もあるでしょうから、どうしても合わない場合は営業担当にご相談ください。対応を検討させていただきます。
──家事代行サービスを選ぶコツ、選ぶ際に意識するべきこととは?
まずは、提供会社が「家事代行認証」を取っているかを確認してください。こちらを取得していることが、条件面での安心材料になりますね。鍵や個人情報の取り扱いについても、事前に確認をして規定がある会社を選びましょう。
また、コミュニケーションがうまくとれているかどうかによって満足度の変わるサービスですので、話しやすさ・コミュニケーションの取りやすさは大事な判断基準になります。いざというときの相談先として、お客様窓口の有無も確認しておくとよいですね。家事代行の利用を検討し始めたら、複数の会社にアプローチして、実際に営業と会ってみましょう。その際に、自分の感覚で合う・合わないを判断してみるといいと思います。
特別な人が使うものだと思っていた家事代行も、最近はユーザーに合わせてカスタマイズができることが分かりました。仕事や育児が忙しく、家事まで手が回らないと感じたら、まずは一部だけでも家事代行を依頼してみると、心に余裕が生まれそうです。
上手に家事代行を活用して、マンションライフをもっと豊かなものにしてみてはいかがでしょうか。