マンション選び&購入のポイントPOINT
2013.08.28
希望の生活をイメージし、リスト化しておこう
物件にはそれぞれ長所短所があり、たくさんの物件を見れば見るほど「どんなマンションを選ぶべきか」迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。こうした迷いのせいで検討期間が長くなることは避けたいという方には、購入したあとの住まい空間をあらかじめイメージしておくことをおすすめします。ただ頭の中でイメージするのではなく、しっかりと紙やパソコンに書き出すことで、自分の希望を整理しやすくなりますし、マンション候補を絞り込みやすくなります。
検討期間を長引かせないためには
購入したいマンションを比較検討するとき、さまざまな項目で評価を付けていくと思います。しかし、たくさんの物件を見ていくうちに、自分がどの項目を重視したらよいのか、迷ってしまうことはありませんか?
こうした迷いは自然と検討期間を長期化します。長い時間をかけて迷いながら答えを見つける方法も良いと思いますが、もし「できるだけ時間をかけたくない」「検討期間が長引くのは避けたい」と考えている場合は、あらかじめ具体的な購入後の暮らしをイメージしておくことが大切です。
ただし、単純に頭の中で理想を思い描くだけでは、迷いは消えません。まずは考えていることをすべて、紙やパソコン上に書き出してみて、自分の考えを文章化してみましょう。そうすることで、住まいに対する希望を整理できます。
まずは希望する生活を書き出していく
それでは、具体的にどのようなことをイメージしけばよいのでしょうか。まずは、新しい住まいで実現したい生活を、どんどん書き出していきます。例えば、以下のような内容です。
・会社まで40分以内で行ける場所に住みたい
・炊事をしながら家族の様子が分かるように対面キッチンにしたい
・リビングには大きい窓がほしい
・周辺には、子育てに適した環境がほしい
・夜景がキレイな高層階に住みたい
・ペットを飼いたい
・ベランダやテラスで家庭菜園がしたい など
希望する生活の条件に優先順位を付ける
新しい生活で実現したい内容をリストアップしたら、それらに優先順位を付けていきます。そして優先順位の上位にある、ぜひ実現したい内容を軸に物件を比較検討していくことで、検討期間を短縮することができます。
また、この順位の付いた希望する生活のリストは、ぜひ紙に出力して不動産会社やモデルルームを訪問する際に持っていくようにしてください。この紙を基に相談すれば、話がスムーズに進むはずです。
間取り図に置きたい家具を描いてみる
もし比較検討中の物件のパンフレットを持っているのであれば、そこに記載された間取り図に置きたい家具を書き込んでみると、実際の住まい空間のイメージが湧いてきます。いくら広さや部屋数の数字が大きくても、家具を並べてみるとエアコンの向き、テレビの向き、ソファーの向きなど、希望通りにいかないことがありますので、この点は物件を検討する条件の1つに加えておく必要があります。
また、間取り図では柱や梁などが省略されていることがあり、実際の物件ではイメージ通りに家具が納まらない場合もありますので、注意が必要です。さらに、隣家との接している壁には釘やフックを取り付けることができず、時計を掛けられない、といったケースもあります。どちらも、モデルルーム訪問時などに販売員に必ず確認しましょう。
モデルルームでイメージを膨らませる
モデルルームでは、実際にそのマンションで自分が生活している姿を、より具体的にイメージできる絶好の機会です。新しい生活で実現したい内容のリストを基に、イメージを膨らませましょう。
動線を考える
実際にそのマンションでの生活をイメージする際に欠かせないポイントは、動線です。以下の動線は、あとになって問題になりやすいので、事前にイメージしておくことをおすすめします。
・朝晩の家族の行動
・料理・配膳・食器洗いまでの行動
・洗濯してから干すまでの行動
特に対面キッチンの場合、キッチンのスペースが限られてきますので、冷蔵庫とレンジと食器洗浄機のそばに食器棚やトースター、炊飯器は置けるのか。また置いた状態で、炊事をする人とレンジを使う人がすれ違えるのか、など生活を始めるまで気づきにくい問題も、イメージを膨らませておけば回避することも可能です。
使いたい家具・インテリアを確認する
間取り図で想定した部屋や場所に、使いたい家具・インテリアが実際に置けるかどうか、置いたらどのような雰囲気になるのか、モデルルームの見学時にしっかりイメージしましょう。例えば寝室にする予定の部屋に、縦幅2mを超えるベッドを置くには、どのようなレイアウトにすれば良いのか。窓の近くにベッドを置けるのか、など。事前にイメージしておくことで、マンション購入後に「窓際にベッドを置くと、クローゼットの扉が開かない!」といった事態を避けることができます。また、照明の種類や位置によって、お部屋の雰囲気はガラリと変わります。照明の点灯時・消灯時にお部屋の雰囲気がどのように変わるのか、事前に確認しておくことが必要です。
カラーコーディネートをイメージする
濃い茶色や白、黒など、お部屋のカラーコーディネートを考えるなら、近似色のカラーグループで統一することが大切です。モデルルームで壁や床の色を確認して、そこにどのような色調の家具・インテリアを配置すれば調和が取れるのか、具体的にイメージしましょう。
また、アクセントウォールを効果的に使うことによって、自分らしい住まい空間を演出するのも1つの手です。部屋の壁紙を一面だけ違う色にすることで、お部屋の雰囲気がどのように変化するのか、置こうとしている家具・インテリアと本当に調和するのか。ちゃんとイメージしておくことで、失敗するリスクを低減できます。
最後に
自分がマンション購入後に、どのような生活をしたいかを事前にリストアップして、イメージを膨らませた上で比較検討を行うと、マンションの比較検討がスムーズになり、検討期間をよりコンパクトにすることができます。