マンションライフを楽しむMANSION LIFE
2010.06.24
涼を感じる住まいづくり
梅雨が明ければ、今年も暑い暑い夏がやってきます。自然とエアコンのリモコンに手が伸びてしまいますが、頼りきりも体によくありません。今年の夏は、お部屋のインテリアの色や素材、アイテムなどを工夫して、五感で涼しさを感じる住まいづくりにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
涼しさを感じるインテリアコーディネート
お部屋のインテリアで涼しさを感じるためには、アイテムの色や素材をどう選ぶかが重要になります。
色を使って涼しく見せる
目で見て涼しく感じる色といえば、青や紺などの寒色系の色ではないでしょうか。心理学的にも寒色系の色には、心を落ち着かせたり、体感温度を2~3度下げたりする効果があるといわれます。また、清潔感・明るさを演出してくれる白も夏におすすめの色です。
お部屋に色の効果を取り入れるには、テーブルクロスやソファーカバー、クッション、ラグマットといったファブリック類のカラーチェンジが効果的です。寒色系の色や白を基本にカラーコーディネートを考えてみましょう。視覚的に涼しげな室内空間を演出することができます。明るく華やかなイメージにしたい場合は、クリアな明るい青、シックで上品なイメージにするには、少しくすんだような青が合います。また、和風のお部屋など、渋く落ち着いた印象にしたい場合は、藍色や紺色がおすすめです。
ただし、寒色のコーディネートは少し寂しい印象になってしまう場合があります。そんなときは、緑、黄色、オレンジ、ピンク、などをアクセントに加えてみてください。
それから、ちょっと違った雰囲気にしたいという方には、白やグレーといった無彩色を中心にした色使いもシンプルで、夏にはおすすめです。
涼を感じる素材を選ぶ
夏のインテリアコーディネートでは、色だけでなく素材選びにもこだわってみましょう。 ファブリック類は、麻などのさらりとした質感のものやレース素材など透け感があるものが涼しく感じます。特に麻は繊維の中が中空なので、吸水性がよく乾きやすい性質があり、夏にぴったりな素材です。丈夫で汚れも落ちやすいので、寝具などにも最適です。
それから、竹、籐、い草素材などのラグマットもおすすめです。これらは、吸水性に優れ、高温多湿な日本の夏の風土によくあった天然素材です。また、熱伝導率も小さいため、滑らかでひんやりとした肌触りが心地よいです
涼を呼ぶアイテムを取り入れる
涼を感じる住まいづくりに一役かってくれる、夏のおすすめアイテムを紹介します。
すだれ
涼しさを感じるためには、日よけと風通しのよさもポイントになります。そこで、おすすめなのが日本家屋で古くから使われてきた「すだれ」です
すだれは葭(よし)や細かく裂いた竹などを糸で編み上げていったものです。見た目にも涼やかで、お部屋の目隠しをしながらも、風の通り道を確保することができます。窓につるすタイプのものが一般的ですが、巻き上げ式のもの、ブラインド調のものなど、現代の住宅に合わせたデザイン性の高いものも増えています。
ゴザや置き畳
爽やかな香り、ひんやりとした感触、若草色の色合いが涼しさ感じさせてくれるアイテムです。フローリングの床の場合でも、ゴザや置き畳なら、手軽に取り入れることができます。
ガラス器
ガラス素材の透明感は見た目にもとても涼やかです。普段使っているアイテムをガラス素材のものに変えるだけで、お部屋の雰囲気が大きく変わります。
- ガラステーブル
お部屋に涼を感じさせながら、優雅さを演出してくれるのが「ガラステーブル」です。とはいえ、大きなメインテーブルを変えるのは難しいもの。最初はサイドテーブルやローテーブルからチャレンジしてみてはいかがでしょうか。天板の部分がショーケースのようになっているものなら、中に貝殻など夏らしい小物を飾ることもできます。 - 金魚鉢
昔の家庭でよく見かけた、丸みを帯びた金魚鉢も夏をイメージさせるアイテムの1つです。実際に金魚を飼わなくても、中にガラス玉やおはじきを入れて、水をそそげば、水のゆらぎがリラックス感と涼しさを演出するオブジェになります。 - 食器類
食器類も夏場はガラス素材のものに変えてみましょう。食卓を涼しく演出してくれるとともに、見た目の美しさから食欲アップも期待できます。
風鈴
涼しげな音色が心地よく、揺れて風の動きを感じさせてくれるアイテムです。風情のある和風の風鈴もすてきですが、現代的でモダンなウィンドチャイムもおすすめです。 ただし、心地よい音色も時にはご近所の迷惑になってしまうことがあります。室内の風通りのよい場所に下げる、風の強い日や夜は家の中へしまうといった配慮が必要です。
アロマランプや芳香剤
アロマランプなどを使って香りでも涼しさを演出することができます。ペパーミントやユーカリ、レモン、グレープフルーツなどの柑橘系の香りは、とても清涼感があり、気分もすっきりさせてくれます。
最後に
私たちが体感する温度は、実際の気温だけでなく、湿度や風、五感からの情報などにも大きく影響されます。今年の夏はエアコンに頼るだけではなく、インテリアを工夫して、夏を健康的に乗り切りましょう。