マンション基礎知識BASIC KNOWLEDGE
2009.12.24
片付かないのには理由がある!お悩み解決ラクラク収納術
収納スペースが狭くて部屋が片付かない…とお悩みの方も多いはず。しかし、片付かないのは収納スペースの広さではなく、使い勝手に問題があるのかもしれません。そこで、今回は収納空間を有効に使いこなすテクニックをご紹介します。
マンションの収納スペースをチェック
収納スペースはどれくらい必要?
家族構成やライフスタイルで間取りや住まい全体の広さは決められても、収納部分はあいまいな感覚で決めがち。そもそも、収納スペースはどのくらいの広さが必要なのでしょうか。その目安となる基準が「収納率」です。
収納率とは、床面積に対しての収納面積の割合を示す数値のこと。戸建て住宅では13~15%程度ですが、スペースに限りのあるマンションでは8~10%程度が望ましいといわれています。
部屋がきれいに片付く“分散収納”
生活の中で、よく使うものは使う場所の近くに収納する。これが、整理・清掃の基本です。「ものが片付かない!」という方は、使う場所に使うものをしまう収納スペースがないからかもしれません。
収納スペースには、押し入れや納戸などあまり使わないものを収納する「集中収納」と、よく使うものをすぐ取り出せる「分散収納」がありますので、それぞれ使い分けて片付けましょう。
分散収納における整理手順
まずは、散乱するものを部屋ごとにチェック!
テーブルの上やキッチンなど、頻繁に散乱するものを部屋ごとに書き出します。こうすることで、部屋ごとに必要な収納家具も見えてきます。
散乱するものを分類
部屋ごとに書き出したら、(1)毎日使うもの、(2)ときどき使うもの、(3)ほとんど使わないものと3分類します。出しては片付け、片付けては出し…を繰り返しているうちに部屋が散らかってしまうのは、この分類ができていないから。家族が使う頻度をよく考えて分類しましょう。
収納できる場所の確保
散乱するところに収納スペースを設置します。片付いていれば、収納スペースも確保できるはず。収納家具は、スペースに併せた大きさ、使い勝手など考慮したうえで選びましょう。
分類したものを収納スペースへ
(1)毎日使うもの、(2)ときどき使うものの順で、収納していきます。(3)ほとんど使わないものに関しては、「集中収納」のスペースへ。
部屋別収納テクニック
部屋の中で頻繁に散らかる場所として挙げられるのが、キッチン、リビング、そして寝室です。
キッチン
台所の棚はどうしても乱雑になりがち。よく使う調理器具や調味料は、しまうものの量や大きさに合わせて、手の届く範囲に収納しましょう。高い場所・奥行きのあるスペースがあれば、引き出し型の収納を置いて、調味料など中に入っているものを書いておくと便利です。
リビング
新聞や雑誌、リモコン、カギなど散乱する小物を入れる収納スペースを設けます。文具類やハガキ、薬などは造り付けの引き出しに、書類や雑誌、アルバムなどは高さにあわせた棚に並べるとスッキリ見えます。リビングを広く見せるため、収納スペースを設けなくないという方には、収納スペースとわからないインテリア家具を置くなど工夫して、スペースを確保しましょう。
寝室の収納
服には、ハンガーにかけて保管した方がいいものとたたんでしまえるものがありますので、ウォークインクローゼットとたんすを使い分けて整理しましょう。クローゼットのスペースに余裕がある場合、シーズンオフの服や厚手のコート類がしまえる衣服棚を作っておくと便利です。
収納問題を解決する5つのW
マンションの場合、設計上の問題から収納スペースが限られ、思うように分散収納ができないこともあります。しかし、ライフスタイルや家族構成といった現状と問題の本質を、さらに具体化することで収納問題は解決できます。その方法として使われるのが、「5W1H」にそった収納術です。
5W1H収納テクニック
Why(なぜ整理できないのか)
収納スペースが狭い、使い勝手や位置が悪い、収納したいところに収納スペースがない…など現状の問題。
What(何を収納するのか)
収納するものは何か、それを整理するのに見合った収納家具の選定。収納家具は棚状のものがよいか、引き出しのタイプがよいかなども考慮します。
Where(どこに収納するのか)
収納スペースをどこに置けばよいのか、どのくらいの大きさの収納が必要か…といった場所とサイズの特定。
Who(誰のものを収納するのか)
子どものための収納か、家族全員のための収納か…といった、人の選定。
When(いつ収納が必要か)
子どもが生まれたら必要になる整理スペースなのか、小学校に入るときに机や本棚を置くスペースはあるのか…など、時期の設定。
最後に
収納に関する問題点を洗い出し、目的をはっきりさせることで課題は解決できます。 大掃除の際には、こうしたテクニックを使って部屋をスッキリさせる”整理名人”を目指しましょう。