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2010.08.26

癒しのバスタイムを過ごそう

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クーラーの効いた涼しい部屋に長時間いると、体が冷え切って血行が悪くなり、夏の冷えが発生しやすくなります。冷えをそのままにしておくと、自律神経が乱れ、体調を崩しやすくなります。そこで、冷えの解消には毎日のバスタイムを活用してみてはいかがでしょうか?
夏の冷えにおすすめの入浴法を紹介します。

入浴の効果

夏場の入浴は、シャワーだけという方も多いのではないでしょうか?でも、冷えを解消し、1日の疲れをしっかり取るためには、やはりお湯につかることが大切です。お湯につかることによって、体にうれしい3つの効果を得ることができるのです。

温熱効果
温熱効果

お湯につかると体が温まり、血管が拡がるので血流がよくなります。それにより体内の疲労物質や老廃物の排出が促されるので、体のコリや疲れが取れやすくなります。

また、お湯の温度を変えることによって自律神経をコントロールすることも出来ます。熱めのお湯では、交感神経が活発化し、新陳代謝が促進されます。ぬるめのお湯は、副交感神経に作用し、精神的にリラックスした気分になります。

頭をすっきりさせたい朝には、熱めのお湯に短時間で、1日の疲れをしっかり取りたい夜には、ぬるめのお湯で長めに入るなど、その日気分や体調に合わせて温度調整をすると、より高い温熱効果が期待できます。

温度 効果
42度以上 交感神経が刺激されて新陳代謝が促され、疲労物質の乳酸を減らすので、疲れが取れやすくなる。脂肪燃焼も促進される。
眠気を覚ましたいとき、たくさん汗をかきたいときにおすすめ。
38度~42度 血液循環がよくなり、体の芯から温まる温度。リラックスへと導いてくれる副交感神経の働きが一番活発になる。肌にも優しい。
34度~38度 心臓へかかる負担が比較的少なく、長時間つかることができるため、ゆっくりと身体の芯まで温まる。寝る前やリラックスしたいときにおすすめ
水圧効果

お湯につかることによって、全身に水圧がかかります。水圧で胴回りが3~6センチ、胸回りで1~3cmも小さくなるそうです。
この水圧が体へのマッサージの役目を果たし、細胞の働きを活性化させる効果や、毛穴を開き汚れを落ちやすくする効果が得られます。また、肺が圧力を受けるので空気の量が減少します。すると、空気を補うために呼吸の回数が増え、心肺の働きが活発になり全身の血行がよくなります。

※ 心臓の弱い方は注意が必要です。

浮力効果

お湯に入ると身体は、浮力を受けて普段の9分の1ほどに軽くなります。そうすると、筋肉や関節の緊張がほぐれやすくなります。
また、水に浮くことは、母親のお腹の中にいたときの感覚に似ているため、気持ちも落ち着きやすく、ストレスの解消によいとされています。

夏の冷えに効果的な入浴法

夏の冷えに効果的な入浴法

冷えの原因は血行不良や自律神経のバランスの乱れ。自律神経が乱れると、交感神経が常に緊張している状態になります。 こんなときは、体の芯から温まり、自律神経の緊張がほぐれる入浴方法を試してみてはいかがでしょうか。

夏におすすめの入浴方法

熱いお湯で肩までつかるという入浴法(全身浴)では、長時間お風呂に入ることができないため、体の表面だけが温まり、体の中は冷えたままということがあります。 そこで、おすすめなのが、みぞおちあたりまでお湯をはって腰から下を温める半身浴です。
37~39℃のぬるめのお湯に、20~30分ゆっくりつかってください。体の芯までしっかり温めることができて、体への負担も少ない入浴方法です。汗がたくさん出るので、デトックス効果も期待できます。

※ 半身浴を行う際は、水分補給を十分にしてください。

入浴剤を入れる

入浴剤は、入浴の効果高め、さらに「色」や「香り」などによってもリラックスしやすくなります。夏の冷えや疲れにおすすめの入浴剤を紹介します。

無機塩類系入浴剤

炭酸カルシウム、硫酸ナトリウム(芒硝)、硫酸マグネシウムなど、温泉由来の成分(無機塩類)を主成分とした入浴剤です。

無機塩類が皮膚の蛋白質(アミノ酸)と結合しベールをつくり、熱の放散を防ぐので保温効果を高め、湯冷めしにくくなります。

炭酸ガス系入浴剤

炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウムなどの炭酸塩を主成分とした入浴剤です。お湯に溶けた炭酸ガスが皮膚から吸収されることにより、血管の筋肉へ働きかけ血管を拡げ血行を促進し、体が温まります。

薬用植物系入浴剤

柚子、ヨモギ、アロエ、甘草(カンゾウ)、桂皮(ケイヒ)など、薬用植物(生薬)を主成分とした入浴剤です。冷えには、茴香(ウイキョウ)、生姜(ショウガ)、陳皮(チンピ)、薄荷(ハッカ)などがおすすめです。

炭酸水を飲む

入浴中、又は入浴前にコップ1~2杯ほどの炭酸水を飲んでみてください。炭酸水を飲むと、血中の二酸化炭素濃度が高まります。そうすると、体は酸素の濃度を上げようと、血流量を増やすので、血行が促進され、冷えの改善につながります。また、炭酸水は胃の運動を活発にするため、食欲や便通の改善にもよいそうです。

最後に

お湯の温度、入浴法や入浴剤を変えることで入浴の効果をぐんと高めることができます。毎日のヘルスケアにぜひバスタイムを活用してみてください。

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