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2012.03.29

知っておきたい、家具の選び方

知っておきたい、家具の選び方

春は、引っ越しの多いシーズン。新生活に備えて、新たに家具を購入されるという方も多いのでは?家具は、生活する上で必要不可欠なものです。デザインも大事ですが、ライフスタイルに適したサイズや機能性も重要です。今回は家具選びで失敗しないコツや選び方のポイントをご紹介します。

家具選びの基礎知識

快適な家具は、新生活をより充実したものにしてくれます。家具選びで失敗しないために、知っておきたい基礎知識をご紹介します。

家具のサイズ
家具のサイズ

家具を選ぶ際に、最も気をつけたいのがサイズです。レイアウトを考える際に重要になるだけでなく、サイズによって使い心地や部屋の印象も変わってきます。

家具選びで多い失敗もサイズによるものです。店舗などで実物を見ていても、実際に部屋に置いてみると大きく感じ、部屋も狭く感じるようになってしまったという話を聞かれたことがあるのではないでしょうか?

気に入った家具が見つかったら、家具の実際のサイズを新聞紙などで作成し、置こうと考えている場所に合わせてみるとより失敗が少なくなります。

覚えておくと便利な知識~サイズの表記について~

家具は、WやDやHのアルファベッドでサイズが表示されています。このアルファベットがどの部分のサイズかを表しているのかを知っておきましょう。
基本は以下の3つです。

  • W(width):幅
  • D(depth):奥行き
  • H(height):高さ

また、商品によっては以下のような記号も使われます。

L:長さ(ベッドなどの全長)

MH:床からベッドマットレス上面までの高さ

SH:椅子の座面までの高さ

家具の素材

家具は、素材によっても与える印象や使い心地が大きく変わります。木材と一口にいっても、木の種類によって色や木目の美しさ、堅さ、手触りなども異なります。最近は手触りのよさ、木目が繊細で美しいことからメイプル、ウォールナット、チェリーを使った家具が人気があるようです。

メイプル

カエデ科の落葉広葉樹。木肌は緻密で絹糸状の光沢があり、明るいクリーム色です。堅くて割れにくいので、椅子やテーブルに向いています。

ウォールナット

クルミ科の落葉広葉樹。木質が堅く狂いが少ないため、高級家具などにもよく使われます。辺材は灰色みを帯びた褐色で、心材はダークブラウンです。

チェリー

バラ科の広葉樹。明るいオレンジ色で、あたたかみがあり、使い込むと美しい飴色に変化していきます。木質がやわらかく加工がしやすい木材です。

木材以外にも、革、金属、ガラス、ファブリックなどさまざまな素材があります。それぞれの特徴を理解した上で、お部屋のイメージに合った素材を選んでみてください。また、長く愛用するためには、日頃のお手入れが重要になってきますので、手入れのしやすさなども考慮に入れて選ぶとよいでしょう。

機能性・耐久性

機能や耐久性も重要なポイントです。便利な機能が付いているか、スペースを有効に使えるか、収納力は十分か、5年後、10年後も使えるか、自分のライフスタイルやお部屋の広さなどと照らし合わせながら、必要な機能や耐久性を考えてみましょう。

例えば、寝室に収納スペースがもう少し欲しいという場合には、収納付きベッドを選ぶと収納スペースを増やすことができます。狭めのキッチンにダイニングテーブルを置きたいという場合には、普段はコンパクトサイズ、必要なときだけ大きく広げて使えるエクステンション(伸張)式のテーブルが便利です。

また、少しお値段が高くなってしまっても、丈夫なつくりの方が、長く使えて結局は経済的という場合もありますので購入の前にじっくり検討しましょう。

ショップに足を運んでみよう

家具の素材

最近は、インターネットでも家具を購入することができますが、画面を通してみるのと、実物に見るのとではサイズ感や色合いに違いがあるものです。 やはり可能な限りショップやショールームなどに足を運んで、実際に見て触って、機能や使い心地を確かめてみられることをおすすめします。 また、ディスプレイされているコーディネート例も参考になりますので、家具選びの選択肢が広がる点も見逃せません。

アイテム別、選び方のポイント

ここからはアイテムごとに選び方のポイントをご紹介していきましょう。

ダイニングテーブル&チェア
ダイニングテーブル&チェア

家族の団らんの場となるダイニングテーブル。ゆっくりと食事を楽しめるようなものを選びたいですね。

テーブルの大きさは、家族の人数や部屋の大きさに合わせて考えましょう。食事をするときには、1人あたり幅60~70cm×奥行き40~50cm程度が必要とされています。つまり4人家族の場合は、最低でも幅120cm×奥行き80cm以上のものが必要になります。ほかにも、椅子を引く(約80cm)、人がスムーズに通れるといった、テーブル周りのスペースのことも考えながら、サイズを選びましょう。

また、テーブルは、形によっても印象や機能性が変わります。正方形・長方形タイプは、一辺を壁付けできるので省スペースなレイアウトが可能です。丸型は角がないので安全性が高く、なごやかなムードを演出しますが、置くスペースに余裕が必要になります。

最後に、使用頻度が高いテーブルは、耐久性が重要です。素材をよく確認し、お手入れのしやすさなども考慮に入れながら選ぶようにしましょう。木製であれば、丈夫なウォールナット材やメイプル材がおすすめです。

ダイニングチェアはテーブルとセットでないものを選ぶ場合は、高さに注意が必要です。背もたれに背中がつくように深く腰掛けて、足の裏全体が床につき、太ももの後ろに圧迫を感じないものが、ちょうどいい高さになります。また、シートとテーブルトップの高さの差は一般的に25~30cmが使いやすいといわれています。

ソファ
ソファ

ソファは、リビングの主役になるアイテムです。デザインや座り心地にこだわって選びたいですね。

実際に座ってみて、長く座っていても疲れないか、スムーズに立ち上がれるか、張り地の質感はどうか、といった座り心地を確認するようにしましょう。シートの高さは太ももの後ろが圧迫されないもの、固さはシートや背もたれに体が沈み込みすぎず、適度な堅さがあるものが長時間座っていても疲れません。家族の体形に差があるご家庭は、大柄な人に合わせ、小柄な方はクッションなどで調節します。

また、ソファは張り地によって、大きく印象やお手入れの仕方も変わってきます。

織物

ぬくもり感が演出できます。汚れやすいので、定期的に撥水スプレーをかけておくとよいでしょう。

天然皮革

耐久性があり、使うほどに味わいが出てきます。基本的なお手入れはからぶき。手あかなどが気になる場合は、専用のクリーナーを使用します。

ビニールレザー

水拭きができ、汚れが落としやすいのでお子さまのいるご家庭におすすめです。

ベッド
ベッド

ベッドは、サイズと寝心地が重要です。質の高い睡眠が得られるよう、自分の体にフィットするものを選びましょう。

人が1人寝返りを打つには90cm以上のスペースが必要になります。寝室に余裕があれば、できるだけ大きめのサイズを選ぶようにしましょう。2人で1台ならダブルベッド以上がおすすめです。

マットレスを選ぶときは、まずは手で強く押して、全体の張りを確認します。押した部分だけ沈み込むもの、スプリングを感じるものは避けた方がよいでしょう。

次に、実際に横になり寝心地を確認します。背骨の曲がり方が、立っているときよりややゆるやかなカーブに姿勢を保もてるのが、適度な硬さのマットレスです。やわらかすぎるマットレスは胸とお尻が沈み込み、背骨が曲がって寝苦しく感じたり、腰を痛めたりする原因にもなります。逆に硬すぎるマットレスも、背中や腰に圧力がかかり、しびれを感じたり寝苦しさから寝返りが多くなったりする傾向があります。

リビングテーブル
リビングテーブル

リビングテーブルは、テーブルトップの高さが重要です。リビングで、ソファに座って過ごす、床に座って過ごす、などライフスタイルによって、リビングテーブルに必要な高さが異なってきます。

ソファを使う場合

ソファに腰掛けた状態で、新聞を広げたり、軽食をとったりする場合は、35cm~45cm程度の高さががおすすめです。もしくは、ソファの座面の高さに近い高さに合わせるようにするとよいでしょう。

ソファを使わない場合

床に座って過ごすなど、ソファを使わない場合は、30cm~40cmの高さが使いやすく、おすすめです。

最後に

いかがでしたか。上手に家具を選んで、快適に暮らせるお部屋のコーディネートを完成させましょう。

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