マンションライフを楽しむMANSION LIFE
2014.08.28
長持ちさせる床の手入れ
「とても清潔できれい」と感じる住まいは、例外なく床がピカピカです。そんな「住まいの顔」ともいえる大切な床は、できればずっと美しい状態に保ちたいですね。住まいに使われる床材は、部屋によって種類が異なりますが、どんな床材でも、長く使っていればどうしても傷や汚れが付いてしまうもの。しかし、適切なケアをしてあげることで、美しい状態を長期間保持することができます。では、床を長持ちさせるにはいったいどんな方法があるのでしょうか?
お部屋の用途に合った床材選びを
マンションの床の材料には、木質の無垢材から複合フローリング・コルク・畳まで、さまざまな種類があります。見た目はもちろん、耐久力や遮音性などもさまざま。美観を重要視したい場所なのか、水をよく使う場所なのかなど、それぞれの部屋の特性に合わせて適材適所に配置したいですね。
床材の種類と用途
木質フローリング
一般的な床材として、リビングルームや寝室など、さまざまな場所に使われています。木質フローリングには無垢材と複合フローリングがありますが、一般的に使われているのは複合フローリングです。商品のバリエーションが豊富で、幅広い価格帯から選択できます。また、最近は無垢の床材にこだわる自然志向の人も増えてきました。
コルク
コルク樫と呼ばれる木の樹皮を圧縮成形した床材です。丈夫で耐久性に優れ、吸音性や断熱性能も高く、適度な弾力性があります。転んだときの衝撃も緩和しますので、高齢の方の居室や子ども部屋に向いています。
その他の天然素材
木質フローリングやコルクのほかに、竹や籐・ココヤシ・サイザル麻などの天然素材を用いた床もあります。
竹フローリングは強度が高く、傷がつきにくいのが特長。籐は洗面室などに使うと、モダンな和空間を演出できます。ココヤシやサイザル麻はざっくりとした風合いがあり、サニタリーなどの水回りに最適です。
畳
畳といえば和室が定番ですが、最近はリビングの一角に畳コーナーを設置するケースも増えてきました。種類も稲わらを使った昔ながらの本畳だけでなく、和モダンの空間に最適な畳風の床材も多く使われ、畳縁がない正方形の畳や、カラーの畳などもあります。
カーペット
カーペットは弾力があり、保温性や吸音性も高いので、寝室などに最適です。織り込んだパイルをカットしたものや、ループ状のものなど、カーペットのタイプもさまざま。素材も天然繊維から合成繊維まで、バラエティーに富んでいます。
タイル
耐久性・耐水性の高いタイルは、主に外回りや玄関・キッチン・ダイニングなどに使われています。色やデザインも豊富にあり、床暖房対応のタイルなどもあります。
クッションフロア
塩化ビニールを使ったクッションフロアは、価格も比較的手ごろで、施工しやすいという特長があります。キッチンや洗面室・トイレなど、水回りに用いられることが多い床材です。
床の寿命
床の寿命は種類や品質・お手入れの仕方によっても大きな開きがあるため、一概に「何年で張り替え」とはいえません。子どもが何度も食べこぼしたり、おもちゃで床を傷つけたりした場合は、当然ながら数年で交換時期がやってきます。逆にシングルの方が静かに暮らす場合は、10年後でもまったく支障なく使えることもあるでしょう。一応の目安としては、フローリングが15~20年、畳は10~20年です。
床の寿命
床の寿命は種類や品質・お手入れの仕方によっても大きな開きがあるため、一概に「何年で張り替え」とはいえません。子どもが何度も食べこぼしたり、おもちゃで床を傷つけたりした場合は、当然ながら数年で交換時期がやってきます。逆にシングルの方が静かに暮らす場合は、10年後でもまったく支障なく使えることもあるでしょう。一応の目安としては、フローリングが15~20年、畳は10~20年です。
床をできるだけ長持ちさせるには?
床は使い方やメンテナンス次第で、寿命がかなり違ってきます。何より大切なのは、日々の細やかな心がけです。「木は生きている」ということを念頭に置いて、ペットの世話をするように丁寧にケアしてあげると、ずっと美しい状態をキープすることができるでしょう
フローリングやカーペット・畳などのメンテナンス
木質フローリングのお手入れの基本は、水拭きです。ただし床材によっては水分によって傷む場合もあるので、事前に確認しておきましょう。ノンワックスの床以外は、半年に1度ワックスをかけ、5年に1度は剥離剤を使って塗り直しをすると、美しい状態を保つことができます。
また、フローリングを敷いた部屋は、水気と乾燥に注意が必要です。エアコンの使い過ぎに気を付け、直射日光が当たる場合はカーテンやブラインドでさえぎるなど、室内の状態に応じてコントロールしましょう。
カーペット・畳などのメンテナンス
カーペットは日頃の掃除機がけのほかに、月に1回はバケツ1杯のぬるま湯にキャップ1~2杯の中性洗剤を溶かし、雑巾を固めに絞って毛並みの反対方向に強く拭きましょう(素材によっては洗剤が使えない場合もあります)。
畳は濡れ雑巾で拭くと光沢がなくなるので、畳の目に沿って掃除機をかけた後に乾拭きをします。
床の寿命を延ばすのは、日頃のこまめな気配り
床の寿命を長くするのも、短くするのも、日頃の愛情次第です。毎日のお掃除と定期的なお手入れを怠らず、水などがこぼれたときはすぐに拭くなど、こまめなケアを心がけましょう
床材を適切に使い分けることも大切
床は見た目の美しさも大事ですが、耐水性・耐摩耗性・遮音性といった機能面がその部屋に合っているかどうかも重要な要素です。特に水まわりの場合は、耐水性のある床材を使うことが必須条件となるでしょう。
住む人の安全面や健康面に配慮することも、とても大事な要素です。子どもたちが遊び回る部屋や、ペットが歩く部屋などは、できるだけ弾力性のある床材がベストです。
とはいえ、「やっぱり塩化ビニールの素材ではなく、無垢材にこだわりたいから、洗面所も台所もすべて木材にしたい」というようなケースもあるでしょう。その際は、無理して気に入らない床材で妥協しても、ストレスがたまってしまいます。できるだけ希望に近い商品で機能的に合うものを探し、傷みが早いことを覚悟しつつ検討してもよいのではないでしょうか。
最後に
人間が元気で長生きするためには毎日の健康管理が大切なように、床を10年・20年と長持ちさせるためには、やはり日頃のメンテナンスが不可欠です。「忙しくてなかなかそこまでは」という場合は、お掃除グッズの置き場所を工夫するなど、できる所から始めてみてはいかがでしょうか。